子どもたちの未来を守るために、大人が果たすべき「自分を大切にする」の本当の意味

こんにちは、渡辺佳菜です。

最近、SNSを中心に「自分を大切にする」という言葉を目にする機会が増えました。

もちろん、頑張りすぎたときは休むべきだし、心や体をいたわりながら無理なく生きていくことは大切です。けれど、その解釈が少しずつ偏ってきているのでは?と感じることも増えています。

というのも、現在の「自分を大切にする」という風潮の中には、「やりたくないことは一切やらない、好きなことだけして生きていこう」といった、ある種の“極端な自分ファースト”を推奨する空気が感じられるからです。

その姿勢そのものを全否定するわけではありません。

しかし、大人がみんな好き勝手に生きてしまったら、社会はどうなるのだろう…と考えてしまいます。


目次

大人が“好きなことだけ”では社会は回らない

私たち大人は、家庭や地域コミュニティ、職場など、社会のさまざまな場面で役割を担っています。

たとえばスーパーで商品を並べてくれる人がいるからこそ私たちは食料品を手に入れられますし、交通を管理する人がいるからこそ、混乱なく移動ができます。

救急隊や消防士の方々が待機していてくれるからこそ、万が一の事故や災害に迅速に対応できるのです。

もし大人たちが「自分のやりたいことしかやらない」となってしまったら、こうした社会のインフラはどうなるでしょうか。

誰かが“地味だけど欠かせない作業”を引き受けなければ、社会の基盤は簡単に崩れてしまいます。それこそ、子どもたちが安全に暮らせる環境が失われるだけでなく、社会そのものの根幹が揺らいでしまうのです。


子どもたちが「子ども」でいられるために

私が特に気になるのは、子どもたちの存在です。大人になるというのは「責任」「自覚」を持つということ。

小さい頃は「大人っていいな。自由に暮らせて楽しそう」と憧れを抱く子が多いかもしれませんが、実際は好きなことだけで暮らしている大人なんてほとんどいません。

むしろ、好嫌関係なく自分の役割をこなし、社会を支えている人のほうがはるかに多いのです。

それこそが子どもたちにとっての「大人の姿」。親や周囲の大人たちが目の前で頑張っているからこそ、子どもたちは勉強やスポーツ、さまざまな挑戦に夢を持つことができます。

ところが、大人がお手本にならず、「好きなことしかやりたくない」「自分に優しくするために嫌なことは排除する」ばかりになってしまったら、子どもたちは「何を真似したらいいのか」「どんな大人になればいいのか」わからなくなるでしょう。


社会人としての「自分を大切にする」とは

では、私たち大人はどのようにして「自分を大切に」しながら、同時に社会の一員として責任を果たしていけばいいのでしょうか。私が考えるポイントは、以下の三つに集約されます。

1. 自分との約束を守ること

自分の決めた目標やルールを守る。これは意外と難しいことですが、小さなことから始めてみるといいと思います。

たとえば「朝早起きする」と決めたなら続けてみる、「期限までにこの仕事は終わらせる」と決めたならやり遂げる。こうした地道な努力の積み重ねが、将来的に大きな自信へと繋がっていくのです。

2. 確固たる自信を持ち、社会で能力を発揮すること

私たちはそれぞれ得意分野があり、個性があります。それらを磨いていく努力を怠らなければ、自信は必ず育っていきます。

自信を身につけるためには、まず自分の努力の軸を決め、集中して成果を出すことが大切です。

自分を信じて一歩ずつ前進できるようになると、社会の中で自分の力を発揮しやすくなり、結果として「自分を大切にする」ことにもつながります。

3. 好嫌(こうけん)すべてを引き受けること

大人になると、好きなことだけではなく、苦手なことや不本意だと感じる仕事にも直面します。

それらをただ避けるだけでは、自分の成長も止まってしまうし、社会の中で果たすべき役割から逃げてしまうことにもなるのです。

もちろん、過度な我慢を推奨するわけではありませんが、「嫌なことだからやらない」ではなく、どう上手に折り合いをつけるかを考え、実行できるようになるのが大人の器量だと感じます。


周りにいる“立派な大人”から学ぶこと

幸いなことに、私の周りには、社会のため・子どもたちのために懸命に働き、責任を全うしている大人がたくさんいます。

そうした方々に日々触れるたび、私自身がまだまだ未熟だということに気づかされますし、同時に大きな刺激を受けています。「もっと頑張ろう」「さらに自分を磨こう」と思えるのは、周囲に目標となる大人が存在してくれるからこそです。

大人になるということは、あらゆる場面で「責任」「自覚」、そしてときには「覚悟」を問われることの連続かもしれません。

自分にとってやりたくないことにも真剣に向き合い、逃げずに取り組む。その積み重ねが“本当の自分を大切にする”という姿勢につながるのではないでしょうか。


まとめ:一緒に頑張りましょう!

完璧な大人になれる人なんていないと思います。私も失敗や落ち込みを繰り返しながら、少しずつ前に進んでいる最中です。それでも、その過程に意味があり、そこから学びを得ることで、子どもたちや周囲の仲間たちに少しでもプラスの影響を与えられたらと願っています。

「自分を大切にする」ことは決して悪いことではありません。けれども、それが単なる“自分勝手”にならないように、私たちは常に意識をしていく必要があります。

社会の一員として他者との関係を支え合いながら、好きなことも嫌いなことも含めて挑戦する。それが大人としての本当の「自分を大切にする」姿ではないでしょうか。

私もまだまだ、まだまだ、頑張ります。ぜひ皆さんも一緒に試行錯誤しながら、責任と自覚、そして覚悟をもって、毎日を積み重ねていきましょう!

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