こんにちは、渡辺佳菜です。
今日は、起業やビジネスにおいて「コンサルタントに相談するとき、どんな質問をすればいいの?」というテーマを取り上げます。
私が今提供している「相互尊重コミュニケーション」でも大切にしているのは、相手へのリスペクトを持ちながら自分の考えをしっかり言葉にして伝えること。
せっかく貴重な時間やコストをかけてコンサルタントを雇うのですから、その力を最大限に活用するには「質問の質」が重要です。
実は、ただコンサルタントを信頼して“丸投げ”状態だと、得られるアドバイスもぼんやりとしたものになりがち。
コンサルタントと自分、双方が互いの状況や目標を尊重し合い、目的を明確に共有することで初めて、有意義で具体的なアドバイスが得られます。
以下では、コンサルタントに相談するときに避けたい3つの質問タイプを挙げ、それぞれについて、どんな質問なら効果的かをお伝えします。
私自身のビジネス経験を踏まえた具体例を交えながらご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.あいまいな質問:「〇〇ってどう思いますか?」
なぜ避けたい?
漠然としすぎているため、あなたのビジネス状況や目指すゴールがコンサルタントに伝わりません。
結果として、どこに焦点を当てたアドバイスをすれば良いかがわからず、ありきたりな回答で終わってしまう可能性が高いのです。
NG例
- 「私のビジネス、どうやったらうまくいきますか?」
- 「集客を増やしたいんですけど、何か良い方法ありますか?」
- 「ホームページを作ったんですけど、全然売れません。どうしたらいいですか?」
- 「SNSでバズらせたいんですけど、何か良いアイデアありますか?」
- 「最近売上が落ちてきてるんですけど、原因は何だと思いますか?」
これらは状況や目標が不透明なままで、コンサルタントもどこから手を付ければいいのか困ってしまいます。
代わりに聞くべき質問
- ビジネス状況を具体的に伝える:「ハンドメイドアクセサリーをInstagramで販売しています。フォロワーを増やすには、どんな投稿が効果的でしょうか?」
- 目標を明確にする:「来月は売上を10万円伸ばしたいのですが、そのためのSNS戦略をどのように立てればいいでしょうか?」
- 課題を特定して相談する:「ホームページのアクセスが増えなくて困っています。現状分析のポイントはどこでしょうか?」
- 競合との比較を依頼する:「他社と比べて、私のビジネスの強み・弱みはどこだと思いますか?」
このように、具体的な状況や目標・課題を共有することで、コンサルタントが的確なアドバイスをしやすくなります。
2.答えの出ない質問:「これで売れますか?」
なぜ避けたい?
未来のことを100%予測できるコンサルタントはいません。
「絶対に売れる」と言い切るのは難しく、返って曖昧な返事しか得られない可能性が高いです。
NG例
- 「これで売れますか?」
- 「1年後にどれくらい稼げますか?」
- 「SNSに投稿したら、どれだけフォロワーが増えますか?」
- 「広告を出したら、どのくらい売上が上がりますか?」
- 「コンサルを頼んだら、必ず成功できますか?」
これらは未来の数字を断定的に尋ねる質問で、正確な回答を得るのは非常に難しいものです。
代わりに聞くべき質問
- 売れる可能性を高める方法を聞く:「この商品はどんなターゲットにアピールすると効果的でしょうか?」
- リスクヘッジや対策を確認する:「もし売上が伸び悩んだ場合、どんな対策が必要でしょうか?」
- 成功・失敗事例を学ぶ:「似たビジネスの成功事例はありますか?逆に、失敗しやすいケースはどんなものでしょうか?」
「相互尊重コミュニケーション」では、“相手から絶対の答えを引き出す”のではなく、“互いにベストな方法を探る”姿勢が重要です。
3.自分で調べられる質問:「〇〇っていうサービスの料金はいくら?」
なぜ避けたい?
コンサルタントの時間は限られています。
公式サイトやAI検索などを活用すればすぐに分かる情報をわざわざ聞いてしまうと、せっかくの貴重な時間がもったいないですよね。
NG例
- 「〇〇のサービスの月額料金はいくらですか?」
- 「〇〇の機能って何ですか?」
- 「〇〇社の所在地はどこですか?」
- 「〇〇のイベントはいつ開催されますか?」
- 「〇〇の最新トレンドは?」
これらは検索すればすぐに分かるものばかり。自分で調べておくことで、コンサルタントとの相談時間をより有意義に使えます。
代わりに聞くべき質問
- 調べた情報を前提にさらに深める:「競合他社の料金をいくつか調べてみたのですが、私のビジネスの場合どんな価格設定がベストでしょうか?」
- 専門的な見解を求める:「この市場のトレンドを踏まえて、私の強みを活かすにはどうすればいいですか?」
- 法律や規制の具体的な適用を聞く:「〇〇の法律について調べてみましたが、私の事業に当てはめるとどう解釈すれば良いでしょうか?」
自分でできる情報収集はまず自分で行い、より専門的な視点や分析をコンサルタントに求めることで、建設的な意見交換につながります。
なお、最近ではAI検索ツールも進化しているので、簡単な調べごとはAIで対応し、その上でコンサルタントにはより深い相談を行うのがおすすめ。
AIが代わりに検索してくれるサービスもあるのでQrokawaさんの書いたこちらの記事も参考に!

https://web-butler.jp/comparison-of-latest-ai-search-engines
コンサルタントとうまく付き合うためのコツ
- 相談する目的を明確にする
何を知りたいのか、どんなアドバイスを求めているのかを最初に整理しましょう。 - 自分のビジネスをできるだけ具体的に伝える
商品やサービスの特徴、ターゲット層、目標などを詳しく伝えると、より的確なアドバイスをもらえます。 - 自分の考えをしっかり共有する
質問だけに頼るのではなく、「私はこう考えていますが、どう思いますか?」といった形で意見を交わすことで、双方向のコミュニケーションが生まれます。 - 事前にリサーチしておく
自分で調べられることは事前に調べ、コンサルタントには専門的な部分や戦略面の相談をする方が、時間を有効に活用できます。
コンサルタントは、あなたのビジネスを成功に導くための頼れるパートナーです。
ただし、コンサルタントに丸投げするのではなく、あなた自身も自分の現状や目標をしっかり整理し、相互尊重の姿勢で建設的にコミュニケーションすることが大切。
そうすることで、コンサルタントから得られるアドバイスもより実践的になり、ビジネスの成功へと近づくはずです。
ぜひ、効果的な質問をすることで、コンサルタントの知識と経験を最大限に引き出し、あなたの夢に一歩近づいてくださいね。